修善寺あさば旅館での打ち合わせ〜。
夏がまだ始まったばかりなのに、連日の猛暑で、みなさま如何お過ごしでしょうか〜。
今日、明後日と東京巣鴨にある、表具屋さん『マスミ』のMUROで演奏を行っております。
(株)マスミ
豊島区巣鴨4-5-2
Tel 0339185401
お近くにお越しの折りには、どうぞいらしてください。
このところ、資源の節約の為に、クーラーの設定温度を上げているところが多くなってきましたが、
たまにギンギンに冷えた空間が、何軒かに一軒あり、薄着でいるからか、身体共々冷えきってしまうことが多々ありますね〜。
そこから出た瞬間、この暑さが逆に、ほっとおもえるのは、何ともいえない、文明社会の逆発想でしょうか…。
21日に、伊豆修善寺にある、老舗旅館、あさば様へ、秋のお打ち合わせを兼ねて伺って来ました。
初夏の深緑が太陽に照らされて、眩しいほどの緑を感じて参りました。
あさば様とは、学生の時に伺って以来、30うん年ぶりの訪問でした。
昨年の秋、三島市 佐野美術館で行われた、十三夜の会で笛を吹かせて頂いたのがご縁で、そのすぐ後に、あさば旅館の大女将様からご連絡を頂戴致しました。
格式のある老舗旅館、あさば様からの直接のお電話で、とてもびっくり致しました。
あさば旅館は、
その昔、延徳元年(1489年)、浅羽弥九郎幸忠様が、修善寺曹洞宗開山のため、隆渓繁詔禅師様の随将として当地を訪れられて、始めは堂守をされ、門前に開いた宿坊に始まると伝えられています。
庭の、大きな池には、
「月桂殿」と呼ばれ、
明治後期に、深川富岡八幡宮から移築された能舞台があり、深山に溶け込んだ、山水画風景の一部に描かれたような感じで、老子が水面にうつる月明かりを楽しむかのような、お舞台を拝見できます。
打ち合わせには、当日一緒に演奏をいただく、天然空洞木奏者のKNOBさんと訪ねることができました。
映画、地球交響曲第六番でご縁を頂いたKNOBさんと、十五夜の晩に、どのように行えるか、今からドキドキですが…。
大女将様をはじめ、関係者の皆様と、旅館の歴史と、今までの会のご様子をお聞かせ頂き、さらなる緊張感があふれてきました。
温泉と、心のこもった料理をご馳走になり、念願の夢が叶い、初めて一泊させていただくことができました。
お部屋の窓の目の前には、能舞台を眺めることができ、何ともいえない夢心地で、夏の暑さを一時、忘れることができました。
とても贅沢な打ち合わせと、こころより感謝申し上げます。
大女将様、皆さま、本当にありがとうございました。
秋の十五夜は、二夜にわたり行うことを許されました。
歴史ある能舞台に失礼のないようにと、ただただ感じております。
能舞台の空間でというより、舞台を神殿に見立てて、背景に広がる自然を感じ、精霊に対して、天空のお月様に対しての、祈り、感謝の気持ちをあらわせたらと願っております。
来られた方々のおもいが一つになり、自然と繋がり、結ばれますように、行えたらと思っております。
この機会に、伊豆の修善寺に足を運んでいただけたら幸いに存じます。
お泊まり頂けるお部屋は、残りわずかだそうです。
森羅万象に繋がる、『虚空の響きを』どうぞお楽しみに…。
2010 修善寺芸術紀行
9月21日(火)・22日(水)
『森羅万象に音寿ぐ(おとほぐ)』
〜十五夜にささげ〜
[ 音寿(おとほぎ) ] 笛:雲龍
[ 十方彩雲(じっぽうさいうん) ] 天然空洞木:KNOB
その他。
伊豆修善寺 あさば
Tel 0558‐72‐7000 (代)