お薬師さまの御前に
今でもまだ、夢のように感じるひと時を。
今月11日に、
本尊薬師如来様の御前にて、献笛を無事行わせて頂きました。
創建されて、1200年もの間、火が消えることなく、守り継がれた
『不滅の法灯』の前で、心を一つに、
『世界平和・地球への祈り』と題して、
KNOBさんとご一緒に、約40分間の笛を吹かせていただきました。
境内では、霧雨がただよい、樹々の香りが堂内に居ても感じることができました。
最初に、集まられた皆様と一緒に、般若心経を読経させて頂き、
張りつめた空気が増して、堂内を振るわせ、響きが重なりあいました。
この世の、生きとし生ける全ての命が、お薬師様の瑠璃の光に
包まれて誕生することができ、現在に生かされ、
過ごさせて頂いています。
お薬師様の光は、この法灯にも受け継がれて、今日の世の中を
照らしていただいている様にも感じられ、
この上ない喜びと、感謝の気持ちでいっぱいでした。
この日は、
平成25年に1150年の御遠忌を迎えられ、
一年間かけて行われる、慈覚大師（円仁）様の
最初の大法要の時でもありました。
KNOBさんのディジュリドゥと、私の笛の音が、
全国の天台宗代表寺院の僧侶の方々が大勢集まられ、
法要が行われた、その同じお堂の中で、その霊氣を感じ
させて頂き、吹かせて頂くことができたご縁は、
2009年と2011年に、奈良・薬師寺村上執事長様のご縁で、
インドのお釈迦様の聖地を巡らせて頂き、笛を吹かせて頂けたこと、
高野山・龍泉院様に、この比叡山延暦寺様でのご奉納も、
全てお薬師様とのご縁です。
有難いことです。
ミキ・ラメール様とのご縁で比叡山と結ばれ、
延暦寺千手院のご住職 小林隆彰大僧正様にお世話頂き、
『響き、音楽は、神様仏様の世界を感じさせて頂く、
大切なこと・・・。』
心のこもったお言葉を頂戴して、感謝の気持ちでいっぱいでした。
この気持ちは、言葉を超えたおもいで、言葉にはできませんが、
本当に『夢のようなひと時』
お薬師さまの光につつまれて、涙あふれる時を過ごさせていただきました。
本堂での奉納の後、
天台座主 山田恵諦様の面影を偲んで、
瑞応院様にお伺いさせていただき、
二階の御仏間にお通し頂き、
お座主様の御影の前で、笛を吹かせて頂くことができました。
今も、お座主さまの氣は、あたたかく、心の奥深くに感じさせて
頂くことができました。
その時にお礼に頂戴した、お座主様の色紙には、
『夢』の一文字が、書かれていました。
比叡山延暦寺の多くの皆様方に、
お越しいただいたご縁のある皆々様、
次の日に、お寺をご案内頂きましたお方様、
心より御礼を申し上げます。
ご本尊薬師如来様のご縁が、多くの皆様方へと
結ばれますように。
ありがとうございました。
（御衣黄の桜）
