陶笛・息吹之笛(いぶきのふえ)

8年前の5月頃から、山梨県の増穂登り窯で、

土を丸めて一つの穴を開けて、、

私の作業はここまでなのですが、

その後は登り窯の方々にお任せして、焼き上げて頂きます。

窯出しの後は、笛を整え、磨きを行なって完成です。

 

土を丸めて、穴を開けたところで、直接穴に息を入れて響きをチェックします。

 

初めは、一輪挿しの穴に息を入れて響きを発したことが、土を丸めるきっかけとなり、今に至るのです。

土を丸め始めた時に、なんとなく一つの穴を開けたその中に、息を入れてみて、その瞬間に響きを感じ始めたのです。

 

その時には、何が起きたのか、その響きにはピンとこなかったのですが、極々自然に吹いて音が出たことにびっくりしました。

 

これが、息吹之笛へと繋がる初めての響きでした。

これがほんとの「なまおと」生音の響きでした。

 

この笛は、初めて焼き締められて、窯から出た、第一号の笛です。

 

小さい時に夢に登場したUFO🛸型の穴の開いた、

コロンとした石の様な物体でした。

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