静寂を繋ぐ〜。


笛のまにまにを、楽しみにしています 〜 。


そのひと言に、励まされ、みなさまのお気持ちにそうようにと

続けてまいります。 

   ありがとうございます。



今日は、雲龍の笛のはじまりを、少しお話しいたします。



大阪城のそばで、男兄弟の、三番目に生まれ、

遊び場といえば、お城に、近くの工事現場といった感じでしょうか・・・。


兄が改造した乳母車に、工事現場でもらったヘルメットをかぶって、真ん中に雲龍が座って、

後ろから、兄二人が手押し車状態で、6車線の横断歩道を突っ走る遊びを行ったりと・・・。



みなさまには、想像できるでしょうか〜。

毎日こんな遊びが続いていました。


3〜4才まで大阪で過ごし、5才になる頃、緑豊かな兵庫県西宮市に引っ越しをして、

この頃から、自然を感じ、音を出すこと、物と物を響かせることに興味を持ち始めました。



大阪は、今から48年前は、地下鉄工事に、道路拡張工事、ビルの建設と、ホコリっぽく、空は

灰色のイメージがして、今では大阪もきれいな街並になりましたが、


その頃は、子供心にも何ともいえない、どんよりとした記憶しかなかったのです。



それが、引っ越しをして、白黒からカラーテレビになった感じでした。


文明開化みたいな〜!



青い空に、 白い雲、

緑の山々六甲山と、 風が薫ることを肌で感じたのです。



幼稚園に入って、ジェット機のマークの三輪車を、父から買ってもらって、


2階のベランダから眺める、真っ白な砂浜に憧れて、

よく三輪車で片道4〜50分の道のりを

最初は兄の自転車と一緒に、そのうち一人でも、遊びに出かけていました。



ベットの窓からは六甲山が見え、ベランダからは夙川・香櫨園の浜が見えて、

大阪からは別天地におもえ、毎日が感動で、全てまっさらな感じでした。



砂浜では船を眺めながら、流れ着いた貝殻に、流木を手にして、叩いたり、こすり合わせたり、

息を入れて吹いてみたりと、思いつくまま、気になるままに、音を出していました。


最初は、遊びのまにまに、響き、音のまにまに、感じるままに過ごすのが、

大好きでした。



潮風にのって聴こえてくる汽笛に、海の彼方の世界を感じ、

大の字に寝っ転がって、真っ白な雲を眺め、刻一刻と移り変わる雲の様子に、

時間を忘れ、ぼーっとする毎日でした。



その時感じた波の音に、巻貝を耳にあてて聴いた風音は、ぞくぞくと感じ、

刺激いっぱいの気持ちにあふれていました。



その時の肌に感じた風を、今も笛を吹きながら思い出すことがあります。


雲龍の笛は、この宇宙の中で、地球として自転し始めた時のように、

その時吹き始め、風を感じ始めた、地球と同じような気持ちだと、いつも感じています。


5才の時に感じた記憶、今も感じ続けている音の根、笛を吹くことで

よみがえって来ます。


両親のお蔭、家族のお蔭で、その時を過ごすことができたこと、本当に有り難いです。


その時が無かったら、


このまにまには発信していないかもしれません。


雲龍の笛は、その浜辺で感じたように、今もその場で風を感じ、薫りを感じ、色を感じ、

風景を感じ、こころの奥から聴こえてくる響きを感じ・・・、


この宇宙の遠くから響いて来るような感じを受けて、笛の音に成っていきます。


5才の時に感じ始めた、そのおもいが今なを続いています。



現代に生き、笛を吹くことを許されて、笛を吹く喜びを感じることができて、

本当に嬉しいことです。


この平成の御代では、今も、源 義経鞍馬山で笛を吹き、平 敦盛も、小枝・青葉の笛を吹き、

笛を愛した古の様々な方々も、どこかできっと笛を吹いていられることでしょう。



笛の響きは、この地球とともにあり続け、風のまにまに、音をつむぎ出すことでしょう。

これからも、いろいろな場所で、風を感じ、心の奥に響く音を、みなさまの元へと、

伝へていけたらと思います。



どうぞよろしくお願い致します。


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  今週末は、また奈良・明日香に伺います。