お米の醗酵を感じながら

rurinohikari2011-01-29

豊御酒へのおもい


本日は、岡山県高梁市成羽町にある

『白菊酒造』、大寒に行われる、もっとも尊い大吟醸の仕込みが行われ、
これから熟成されていく、大きな樽のそばで笛を吹かせて頂きました。

昨年夏に高梁市にある成羽美術館で、コアガラス作家の松島 巌さんの個展で初めて訪れて、オープニングで笛を吹かせて頂いたのがご縁で、本日の運びとなりました。

酒造関係者に、蔵人の若い方々に、美術館の館長さんに、松島 巌さんご夫婦に、ご縁のある方々がお集まりの中、厳かに、お酒の発酵を祈り、何ともいえない甘い薫りの漂いを感じながら吹かせて頂きました。


尊いお酒の醗酵に関わらせて頂き、熟成されて行く中で、笛の音に、響きが空間に広がって行くのを感じながら吹かせて頂けたこと、この上ない喜びを味わえました。

本当にすばらしかったです。

笛に息を入れて、音に成って行く瞬間に、お酒になる香りが漂って来て、何とも奥ゆかしい気持ちになりました。

大勢の方々が関わっていられて、心をこめて育て上げられる様は脱帽のおもいでした。

清酒といわれるおもいは、神様に捧げられる、その感謝のおもいが、清々しい心根を持って、豊かな気持ちに成って行く喜びの様な、感謝の賜物と感じることができました。

日本人に生まれて、初めての経験で、お酒に成っていく、ほんの一瞬の様な時をその場で、感じることができて、笛を吹かせて頂くこととなり、本当に有難い気持ちでいっぱいになりました。


この地球で、何億年と成長を続けている酵母菌が、合わさった瞬間にひろがる世界、その不思議な世界を改めて感じることができました。

美しい荘厳な香りに包まれて、神々しさの豊かな氣に包まれて、神話の世界が、今まさに目の前にあらわれてくるかのようです。


音寿 香具之笛
悠久 北印度之笛
瑠璃 ホピの笛
虚空 コアガラスの笛
瑞穂 江平之笛
龍舞 吉佐美之石笛
転生之笛


感謝の音開きから始まり、
大地を感じ、地球を感じ、豐芦原の瑞穂の国を感じながら、その生きとし生ける全ての世界が、この空間に集まり、全てが一つに合わさって行く、その様が響きに結ばれ、繋がって行きますようにと吹かせて頂きました。

去年から樽のそばでは、雲龍の遮那のCDをかけてくださっていて、今回は初めて生の笛の音を吹かせて頂くことができました。

あとひと月ほど熟成されて、お酒となっていくことは、生命の源の力を感じます。

まだまだこれからも気を抜くことなく、見守られて関係者の皆さまは大変なことと思いますが、私も天と地が合わさり、この地球の豊かな喜びを感じられるようなお酒が完成しますようにと、
心からお祈り申し上げております。

2月のインド・ネパールのお釈迦様への法要の旅から戻って来たら、また嬉しいご報告をお待ちしております。


関係者の皆さま、美術館の館長さま、松島 巌さん、皆々様、
本当にありがとうございました。


今夜は、気持ちの良い香りと、その余韻を感じながら、ゆっくりと過ごしたいとおもいます。


ありがとうございました。



白菊酒造株式会社

岡山県高梁市成羽町下日名163‐1

Tel 0866‐42‐3132