時をかさねて〜。

rurinohikari2012-02-11

今月10日には、
‘97年に初めて講演に伺ってから、
17回目を迎えることになった
ビジュアルアーツ専門学校大阪校で、
音響芸術学科、ミュージシャン学科に、映像音響学科の生徒さんに、特別講演をさせて頂きました。

毎年この時期に行われ、生徒さんの前で、笛を吹き始めるきっかけになった話しから、
今日に至るまでの様々なエピソードを交えて、実際に笛を吹きながらお話しを進めて行きます。

今回は、始まりの時からお世話になっている、
音響芸術学科の塚本先生からのご提案で、

先生が今までに録音された、
水滴に谷川、オオタカやフクロウの里山の鳥の鳴き声や、
セミやカエルに虫の声や雷といった自然の音を会場で響かせながら、エコーを加えながら、臨場感あふれる音と一緒に、笛を吹いてみてくださいとお話しを頂きました。

先生の録音された音には、今までに自然の中で感じて、笛を吹いている時と、とても近い感じで、いろんな世界をめぐって聴いている気持ちになりました。

講演では、

生徒さんが普段の講義で学んでられる感じとは、また違った雲龍の笛と、共に過ごしてもらうこと、
先生のお考えは、この世の中には、多種多様の響きと、言葉や文字ではあらわすことの出来ないこと、
感じる能力を身につけてほしいと、そう願ってられるのだと思います。

雲龍の世界は、全てが感じる世界であると言えます。

大阪生まれの私として、これからの未来に輝く生徒さんの為にも、少しでもお役にたてたら有り難いと、そう感じています。

毎年この講演をさせて頂くことで、
原点に戻ることができ、
初心の気持ちを思い出すことができるのです。

とても大切な時間を過ごすことができて、
感謝の気持ちでいっぱいです。

録音された先生の音と、音響と照明を担当してくださった生徒さんに、改めて感謝の気持ちをお伝えします。

とても素晴らしい音と光を、ありがとうございました。

いつの日にか、今までに雲龍の話しを聞いてくださった生徒さんと一緒に、音を感じ、何かを作り出してみたいものです。


すでに昨日のことになりましたが、

雲龍の笛の原初の場所、
兵庫県西宮市にある夙川の浜に、久しぶりに行って来ました。

五歳になる年に、
大阪から夙川に引越しをして、
この白い砂浜に行っては風を感じ、
巻き貝を耳にあてて風を感じたり、
真っ白な雲のふわふわを眺めたり、

今ではかなり埋め立てが広がっていますが、
44年前には、海は広く、遠くには大きな船を眺めることができ、
知らない海の向こうの外国を想像してみたり、
楽しい思い出がいっぱいあります。

海岸では、吉佐美之石笛を吹いたり、
木の実之笛や、空之笛を、
波風の音を感じながら、時より太陽の光りが水面を輝かせる中、暫く響かせていました。

いろんな小さい時の記憶がよみがえり、
短い時間ではありましたが、とても充実した気持ちになりました。

今日まで、笛を続けることができて、
本当に良かったと思いました。


今日は、東京銀座二丁目にある、
対馬ルリ子先生の女性ライフクリニック銀座で、午前11時から、
『新春の音寿』と題して笛を吹かせて頂いて来ます。