ネパールへ向かって

19日、いよいよネパールへ伺います。

クシナガルの涅槃堂から、ヴァイシャリ、サルナートと法要は続き、前回失礼をした、べナレスののガンジス河の沐浴地を、船に乗って参拝させて頂き、朝陽の光が、ガンジス河に一本の光の線を眺めることができました。
ガンジス河で沐浴を行うには、朝陽の光が大切であるとお聞きした。

以前、アメリカのモニュメント・バレーで、早朝日の出の前から笛を吹かせて頂いたことを思い出した。

ガンジス河に於いても、日の出の太陽の輝きは、身体いっぱいに受けて、ガンジス河の大河の流れが、ビリビリと震動して伝わってくるかの様子でした。

指先を水につけた瞬間に、身体の中に電流が、稲妻のように突っ走った感じでした。

それでいて、指に触れた感じが、しっとりとして、なめらかな感触でした。

太陽の氣と、ガンジス河の氣は、一つに結ばれている感じが致しました。

私は船の上で、朝陽の光を受けて、ガンジス河の流れを感じ、沐浴は行わなかったのですが、とても大きな力の中に、優しく包まれた気持ちになりました。


花籠に小さな蝋燭を灯し、そっと河へと流させていただきました。


ゆらゆらと揺れる波間に、花籠の小さな炎がゆれている様子が、人の姿が重なって見えた気が致しました。